こんにちは、トピ子です。
当ブログでは、ろくな恋愛経験のない自称美人、高学歴、小太りでモテない私が、32歳で婚活をはじめ、社会人サークルで変な男に引っかかりかけ、紹介ではパッとせず、最終的にマッチングアプリ「Pairs」で知り合った夫と結婚するまでを赤裸々に紹介しています。
さて、前回、ペアーズ8人目、在日18年の日本でぇベテランのロシア人イケオジ「セルゲイ」とのアポに挑んだ私。
初対面の女の外見を恥ずかしげもなく褒める男は大体クズ! という香水くさい男からの学びを外人フィルターで抹消し、うっかりときめいてしまいました。
おしゃべりもオール日本語の、常に気怠そうなセルゲイに内心ドキドキしつつ、ロシア人との結婚とかちょっと現実味がないなぁと思いつつ、1軒目の定食屋系の居酒屋でのアポはいい感じ。
「綺麗な夜景が見えるところがあるから」というセルゲイのロマンティックなお誘いに、警戒心を抱きつつもとりあえずついていくことに。
さて、私はこのままトピ子・なんとかチョフになってしまうのか。
今回はセルゲイのアポの後編です。
ホテルのラウンジへの入り方がスマート【慣れていらっしゃいます】
日本橋で綺麗な夜景が見えるところってどんなとこ?
本籍東京のくせに、日本橋三越のライオンすら知らなかった私に、そんなものわかるはずがありません。
何はともあれ、連れて行かれたのは泣く子も黙るマンダリンオリエンタル。
私ですら聞いたことある超高級ホテルです。
入り口のドアマンに片手をヒラヒラさせて合図をし、顔パスっぽく入ってくセルゲイに、大人の余裕を感じるとともに、内心ビビりました。
ロマンティックが止まらない【東京の夜景を見下ろしながら】
さて、案内されたのはマンダリンオリエンタルホテル東京の最上階、38階にあるオリエンタルラウンジ。
薄暗くてムーディーな照明。
よく見えないけど店員も客もめっちゃ上品そう。
あと、外人、特に白人が多い。
アッパー層はこんなところで日々飲んでやがるのか…。
後日気になってネットでメニュー表見たけど、コーヒー一杯1400円くらいするやん。
椿屋珈琲店ですら高いと思うコンビニコーヒー常飲民の私には想像つかない世界です。
日常とかけ離れすぎて、いろんな意味でドキドキしながら通されたのは、東京の夜景を見下ろす、めっちゃくちゃムーディーな窓辺の席です。
「すごい……綺麗ですね。こんなところ来たの……初めてです」と、女子が男につく嘘ナンバーワンを、嘘ではなくリアルに言う私に満足げなセルゲイ。
「ここのアイスクリーム、美味しいんだよね」と言いながら、慣れた手つきでウイスキーとアイスクリームを頼みます。
流石に「梅酒ください」とは言えないので、知ってるおしゃれカクテルのなかでもレア気味な「ベルベットハンマー」を注文しました。
ベルベットハンマーはオレンジとコーヒーの香りのする甘いカクテル。
知らんかったけど、カクテル言葉(花言葉みたいなもの)は「今宵もあなたを思う」。
ちなみにスクリュードライバーだと「あなたに心を奪われました」になるそうなので、危うく勘違いされずに済みました。
ベルベットハンマー、アルコール強めだけど美味しいので、甘いものが嫌いでなければ、ぜひ試してみてくださいね。
満天の夜景を見下ろしながらロシア人に口説かれる私【ダイジニ、ダイジニスルヨ】
さて、ほどなくしてアイスクリームが運ばれてきました。
好物らしいピスタチオのアイスクリームをやや受け舌気味に召し上がりご満悦のセルゲイ。
満天の夜景は綺麗だけど、男の人とこんなことろに来たことがないので、落ち着かない私。
ってか、さっき初めて会ったネットで知り合ったロシア人とロマンティックが止まらないホテルのラウンジにいるんだから、落ち着かなくて当たり前で、
「いつもこーゆーところでデートしてるんですか?」
と、よせば良いのに野暮な質問をしました。
対するセルゲイ、質問には答えず気怠げなセクシースマイル。
そして、手に持っていたウイスキーをテーブルに置き、私の手を握り、真っ直ぐ私の目を見てこう言ったのです。
「トピコサン、トテモキレイ。ダイジニ、ダイジニスルヨ」(原文ママ)
ま……マンダリンオリエンタル38階のラウンジで!
東京の夜景を見下ろしながら!!
私は今、ロシア人に口説かれている!!!
後世に語り継げるレベルで自分史上、最高ロマンティック!
「ロマンティックが止まらない」のイントロが頭を駆け巡りながら、身の危険をビンビンに感じました。
ロマンティックがすぎる【非現実的すぎてのめり込めない】
さて、私史上最高ロマンティックな瞬間。
部屋はとっていないと言っていたセルゲイですが、おそらく今夜決める気です。
こういうとき、バカな女はうっとりするのだろうか。
セルゲイはこのテクニックで多くの日本人女性と寝てきたのだろか。
こういうとき、自意識の高い女は、軽い女だと思われたことに憤慨するのだろうか。
そして、しばらくの間それを引きずって、寝る前にスマホで「軽い女 思われない方法」とググるのだろうか。
私はどうだったって?
実はちょっと面白くなってしまいました。
だって、マンダリンオリエンタル38階ラウンジで、東京の夜景を見下ろしながら、ロシア人に口説かれてるんですよ?
学生時代から付き合っていた恋人と、卒業してから3年目くらいで結婚した平凡な奴らにはこんな貴重な体験、絶対にできまい。
サンキュー、セルゲイ!
でも私は今夜、あなたとは寝ない!
貞操をかけた攻防【東京の夜景と下々の民を見下ろしながら】
この後を期待するセルゲイに反して、とりあえず「急に手を握らないでくださいよ」と冷静に対応する私。
冷静だったかはわからないけど、とりあえず怒らせない程度に牽制したつもり。
せっかくだからこの景色は楽しまないと損。
そして、カクテル1杯くらいは奢らせないと損です。
アイスクリーム来る前にトイレに行ったけど、トイレからも満天の東京の夜景が一望できて、超すごかったし。
何はともあれ、私に手を払われたセルゲイは意外そうな顔をしました。
やはりこれは彼が女を落とす際のゴールドストラテジーなのでしょう。
日本人女、バカにされてんなぁ……。
「もうちょっと仲良くならないとそういうのは……」と大和撫子全開で恥ずかしがってみたのですが、「じゃあどうしたら手触っていいの?」とさらに切り込むセルゲイ。
セルゲイは自分に自信があって、そして私以外にも候補となる女はいっぱいいるんでしょうね。
だから嫌われたりすることを恐れず、簡単に口説いてくるのでしょう。
ヤリチンテクニックですから、女性の皆さんお気をつけて。
まぁ何はともあれ、マンダリンオリエンタル38階ラウンジで、東京の夜景と下々の民を見下ろしながら、私の貞操をかけて緩やかな攻防が繰り広げられました。
ひとまず無傷で帰宅【ナンカゴメンナサイネ!?】
セルゲイがアイスクリームを食べ終わり、そろそろ終電だなって時間になると、セルゲイはあっさり私を解放してくれました。
とりあえずこの女は今日はお持ち帰れない、そう判断したようです。
前回お会いした諦めの悪い男とは大違いです。
押してダメなら引いてみなとはよく言ったもので、「え? もう諦めちゃうの??」と思ったのは事実。
諦め早いあたりも遊び慣れているイケオジあるあるでしょうか。
焦りを感じさせません。
駅まで送ってくれて、バイバイするときに「ナンカ、ゴメンナサイネ?」と言われたのはよく覚えています。
私がちょっと怒っているように見えたのかもしれません。
「その辺の軽い女と一緒にすんじゃないわよ?」と言いたげに、自称いい女な私は、つれないそぶりで帰りました。
この後、セルゲイと会うことはありませんでした
と言いたいところですが、実はアウトドア好きのセルゲイと高尾山に繰り出したりしました。
意外とちゃんとデートしたので、それについてはまた次のブログで。
ちょっと中途半端ですが、今回はここで一旦切らせていただきます。
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