こんにちは、トピ子です。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
さて前回でついに猫男宅へ乗り込むことに決めた私。
苗字も勤務先も知らないような男の家に行っちゃダメだよ・・・
という声が聞こえますが、当時の私は何とか白黒つけなければ気が済みませんでした。
ということで、今回は猫男宅へ乗り込んだ私が何を見て、どういう行動を起こしたのか、前回の続きをお話したいと思います。
部屋を片付けるからコンビニで待ってて

「まさかトピちゃんがうちに来てくれるとは思ってなかったから嬉しいなぁ〜」
と私の手を握り上機嫌の猫男。
最寄り駅について、彼の家に向かう道中も彼は手を離さない。
しかしコンビニの前で突然
「部屋がぐちゃぐちゃで恥ずかしいから、ちょっと片付けてくる。ここで待ってて」
と待機を命じられました。
別に玄関先でよくない? と思いつつ、とりあえず大人しくコンビニで待つことにしました。
そういや泊まるんならシャンプーとか歯ブラシが必要だなぁ。
男の一人暮らしだからメイク落としとかもないだろうし・・・。
と、呑気に一泊分のスキンケアなんかを買って時間を潰していたように思います。
程なくして戻ってきた猫男に手をひかれ、猫男宅に向かいました。
これ、家族向けマンションじゃね?

猫男宅、なんか立派なエントランスのあるオートロックのマンションで、正直驚きました。
少なくとも私のイメージする「一人暮らしの男が住むマンション」ではありません。
いくら都内じゃないとはいえ、28歳の男がこんな立派なマンションに一人で住める?
失礼かもしれないけど、この人そんなに収入高そうに見えないんだけど・・・。
ってかこれ家族向けマンションじゃねぇの?
ということで、当然の疑問をぶつける私。
トピ「なんかすごい高そうだけど、ここで一人暮らししてるの?」
猫男「うん。会社が家賃払ってくれてるから僕はあんまりお金出してないんだよね」
確かに、話を聞いている限り猫男の勤め先は大企業っぽく、中小企業勤務の私には想像できないような立派な福利厚生があるのかもしれない。
疑問に思いつつ、いまさら帰れないのでとりあえずついて行くことにしました。
部屋は2LDKくらい。
猫男が言っていたように、確かに猫はいました。
キッチンも大きめ。冷蔵庫も家族サイズ。
トピ「冷蔵庫大きいね。料理好きなの?」
猫男「お酒しか入ってないよ」
酒しか入ってないのになんで家族サイズの冷蔵庫持ってんだよ・・・。
トピ「もしかして結婚してた時に使ってたやつ?」
猫男「そうそう。そんな感じ。あんまり昔の話したくないけど」
私、なに助け舟出してんだよ・・・。
トイレを借りたら便座カバーがきちんとついていたり、とにかく男の一人暮らしにしては様子がおかしい。
極め付けは「散らかっていて恥ずかしいから」と寝室を見せてくれない。
え? 何?? どういうこと???
私の数少ない経験では分からないことだらけ。
いや、本当は気がついていたけど、まだ信じたい気持ちがあったのかもしれません。
まぁ何はともあれ、猫男宅に上陸した訳であります。
なぜ男の一人暮らしの部屋にこれが・・・?

とりあえず猫と遊ぶことで時間を費やす私。
寝室に入れないくせに早くヤりたい(であろう)猫男。
なんとなく猫中心に話をしていたら「シャワーでも浴びる? 今日暑かったし」と。
ついにこの瞬間が来てしまったか・・・。
私も覚悟を決めなければ・・・。
ということで、まぁとりあえずいろいろ疑問に感じつつも風呂場へ。
家族向けっぽいマンションの部屋なので、きちんとした洗面脱衣所もありました。
風呂場に女性向けのシャンプーがあったらどうしようとビビっていたけど、それはなく、男っぽいスカルプDがありました。
でも、その代わりになぜかメイク落としがありました。
そして洗濯機の上にはストレートアイロン、洗面台にBBクリーム。
おかしい。これはどう考えてもおかしい。
そんな時、ふと備え付けの壁面収納が目に入りました。
私の中の工藤新一が開けろと言っている。
彼女でもないのに人様の家の収納を開けていいものか・・・。
でも私の中の金田一少年も開けろと言っている。
ということで好奇心が押さえきれず、開けました。
いや、絶対女と住んでるだろ!

壁面収納内にはおびただしい量の化粧品が入っていました。
しかも全て使いかけ。
それもちょっといいデパコス系の基礎化粧品。
あと、私がさっきコンビニで買ったのと同じ旅行用シャンプー(使いかけ)。
余談ですが、黒木華ちゃん主演でドラマ化した漫画『凪のお暇』で、男女問わず究極の人たらし、来るもの拒まず去るもの追わずなメンヘラ製造機「ゴンさん」の家におびただしい量の女もののコスメがあって、高橋一生演じる主人公の元彼「シンジ」がゾッとするシーンがあったけど、そのシーンを見た時、この猫男の壁面収納を思い出して胸が痛くなりました。
まぁとにかく、それくらいの衝撃を受けたわけです。
流石の私もこの辺で目を覚まします。
絶対この家、女いるだろ・・・。
で、今日はいないってだけだろ。
コンビニで待たせている間に、女の証拠を寝室に隠したんだな。
だから寝室を見せてくれないのか。
ってかあの男、女と住んでるくせに私をこの家に連れ込んだってことか?
(正確には、猫男的には今日は連れ込む予定がなかっただろうけど)
そして、私はさらに恐ろしいことに気がついてしまったのです。
訴えられたら負けるやつじゃん・・・

さて、猫男が既婚者だった場合、ここで猫男と関係を持ってしまったら不倫になります。
で、それが妻にばれた場合って、私って訴えられる側ですよね。
いい歳して騙されて不倫して、さらにお金を取られるなんて冗談じゃないですよ。
最悪、慰謝料が自分で払えなかった場合、親に泣きつくことになる。
「結婚とか興味ないんだよね」と言って親からの「いい人いないの?」攻撃を交わしていたこの私が、こっそり婚活していた挙句既婚者に騙されて慰謝料取られたなんて親が泣くわ。
怖い! 怖すぎる!!
あの男、独身と偽ってこの私をセフレにしようとしてやがったのか!!!
今思うと、ここで黙って家に帰ってしまえば良かったのかもしれませんが、真実を追求してやりたくて仕方がなくなってしまった私、もう引っ込みがつきません。
脱ぎかけた服を着直し、大きく深呼吸をして、のんびりビール飲みながらウキウキしている猫男の待つリビングに向かいました。
ということで今回はここまで。
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